まずは転職市場と求人傾向をチェック!
平均年収は割と高め
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、兵庫県の平均年収は全国6位の501.1万円でした。全国平均が451.2万円なので、かなり高めです。求人内容によっては高収入を得ることも夢ではありませんよ。また、県内には上場企業も多いのでキャリアアップのチャンスも豊富です。
有効求人倍率は?
兵庫労働局によると、2020年の兵庫県の有効求人倍率は1.04倍で、全国平均の1.18倍を下回っていました。求人倍率は求人数を求職者数で割ったもので、1.0倍より高ければ求人数が多く転職しやすい状態、1.0倍より低ければ転職しにくい状態であることを示します。この点から見ると、兵庫県の求人倍率は1.04倍なので1.0倍をわずかに上回っているものの全国平均よりは低くなっていることがわかります。また、同じ関西圏で比べても大阪の有効求人倍率は1.13倍なので、「兵庫県は転職しにくい状況にある」といえますね。
求人の特徴
兵庫県の新規求人で多いのは、医療・福祉分野、サービス業、製造業です。特に、郊外に製造業の求人が多いのですが、これは日本を代表する大企業が多数存在しているからです。また、機械・電気系やITエンジニアの求人も多いのですが、コンサルタントや金融、不動産などの専門職や化学、食品などの技術職は減少しているため、そちらの職種を探している人は苦戦するかもしれませんね。
兵庫県には大企業から中小企業まで幅広い規模の企業がたくさんありますが、同じ県内でもエリアによって求人数に偏りがあります。例えば、姫路市を中心とする播磨エリアは地場産業の発展に注力しており、巨大ターミナルがあり交通アクセスが良好な三宮を中心とする神戸エリアは外資系企業が多く、働いている人の国籍も様々です。また、尼崎市を中心とする阪神エリアは、重工業や大手企業の工場が多く、製造業が盛んです。
求人の約7割が交通アクセスのよい尼崎市と神戸市に集中しています。そのため、移住先によっては希望する職種の求人そのものが見つからない可能性もあります。引っ越しはできても仕事がなければ生活は成り立たちませんよね。移住先に求人があるかどうかを把握した上で、引っ越しするかどうか、検討するようにしましょう。
高収入を目指すなら通信やインターネット、IT関連、商社や流通、小売事業がおすすめです。これらの職種の求人を優先的に探すといいでしょう。ただし、年収が高い分、採用倍率も高めなのでしっかり準備してから行動するようにしてくださいね。